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トップリーグ戦 VS 神戸製鋼コベルコ スティーラーズ

トップリーグ 第5節

2018.10.07

13:00 K.O.

キンチョウスタジアム

日野レッドドルフィンズ
10
10 - 36
0 - 38
74
神戸製鋼コベルコスティーラーズ
TGPGDGTGPGDG
1101前半6300
0000後半6400

祈りも届かず、神鋼に完敗

 試合前日。日野レッドドルフィンズの某総務スタッフの姿が、京都・下鴨神社の「ラグビー神社」、雑太社(さわたしゃ)にあった。今シーズン無敗と勢いに乗る神戸製鋼戦の必勝祈願だった。
 だが祈りも届かず、試合は完敗となった。接点でやられたからだろう、攻めては重圧を受けてハンドリングミスを続発、守ってはタックルが甘くなり、ディフェンス網が崩された。つまり、個々の突破力に富む神鋼の強みを出されてしまった。
 またも前半20分で相手に4トライを奪われたのである。SO染山茂範のPGで先手をとりながら、前半7分、ラインアウトからのモールを押し込まれて、日本代表に選出されたばかりのナンバー8中島イシレリに右サイドを突破された。5分後は、元ニュージーランド代表のSHアンドリュー・エリスにラックサイドを突かれ、連続トライを許した。
 さらに反撃に転じた前半17分、左ラインに回したボールをインターセプトされ、スーパーラグビーで活躍していたCTBリチャード・バックマンにインゴールに持ち込まれた。その3分後は、スクラムから右オープンに回され、細かくつながれて、この日爆発したWTB井関信介に右隅に飛び込まれた。
 これで3-24となった。悪夢である。コンタクトエリアで劣勢なため、ブレイクダウンでの相手の球出しをスローにできなかった。とくに接点をタテに動かされるから、どうしてもラックサイドに寄ってしまう。すると、ラインにアナができてしまった。
 日野は逆に攻め込んでも、神鋼の分厚いディフェンスを崩しきれない。ブレイクダウンの球出しも遅く、自分たちのはやいリズムをつくれなかった。さらに2トライを加えられ、3-36とされた。
 この日、唯一のトライは、前半36分だった。敵ゴール前のPKからFBギリース・カカが速攻をしかけ、右にうまくつないで、最後はCTBオーガスティン・プルがロングパスをWTB鄭演植に通して、右中間に飛び込んだ。これだ。テンポがよければ、トライを取り切れるのである。
 後半も終始、神鋼ペースとなった。ディフェンスが破綻した。1人目のタックラーが相手を倒し切れない。相手は2、3人が束となってくるから、ポイントを絞り切れず、ゲインを許すのだった。結局、大量12トライを献上してしまった。74-10でノーサイド。
 故障から復帰した日野・村田毅主将は頭にテーピングテープを巻いて最後まで奮闘した。FBカカの鋭いランも光った。それぞれも場面、場面では、からだを張った。ただ悔しいかな、個が束となり、チームとしてかたまりとなることができなかった。
 これで初陣の勝利以降、4連敗となった。勝ち点が6。各カンファレンス上位4チームが勝ち上がる1~8位決定トーナメント進出は厳しくなった。が、まだ戦いは続く。
 次はNEC、そして王者サントリー。屈辱の敗戦から多くを糧とし、次に切り替えていくしかあるまい。日野のプライドをかけて。

Text By 松瀬学

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