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トップリーグ戦 VS サントリー サンゴリアス

トップリーグ 第7節

2018.10.20

14:00 K.O.

秩父宮ラグビー場

日野レッドドルフィンズ
12
0 - 24
12 - 26
50
サントリーサンゴリアス
TGPGDGTGPGDG
0000前半4200
2100後半4300

『挑みかかる気概体現!次につながる敗戦』

 いいファイトだった。トップリーグ初昇格の日野レッドドルフィンズは王者サントリーに挑み、敗れた。最後はスコアが開いた。でも秩父宮ラグビー場の観客の心はつかんだ。
 開幕戦の負傷で戦列離脱していた闘志のかたまり、フランカー佐々木隆道が復帰した。開始直後、そのタカミチが猛然と相手ボールに絡み、ジャッカルでターンオーバーした。ボールを奪取した。
 タカミチに限らず、この日は赤いジャージを着た日野の選手たちから覇気が漂っていた。まるで燃えているようだった。既に9~16位トーナメントに回ることが決まっていたけれど、日野はチャレンジャーだった。王者に対し、ひたむきに戦った。
 この日のサントリーには日本代表組は抜けていた。彼我の戦力を比べても、個々を見れば、そんなにそん色はない。違いはプレーの精度、とくにブレイクダウンの質、さらにいえば、自分たちの力を出し切るかどうか、トライをとり切るかどうか、である。
 前半9分、サントリーにフェーズを重ねられ、ラックからの右展開で快足WTB松井千士に先制トライを奪われた。20分にはディフェンスラインの裏にゴロキックを転がされて、CTB村田大志にインゴールで抑えられ、その後、モールを押し込まれてから2つのトライを許した。ディフェンスの出足も連携もよかったのだが、時折、スキを突かれた。
 アタックもみな、よく前に出た。からだを張った。だが、サントリーと比べると、ブレイクダウンの質が悪い。ボールを持った選手が倒されるのがはやい。倒れ方も甘く、どうしても相手に絡まれてしまう。不可解な笛もあったが、何本、ボールを離さない“ノット・リリース・ザ・ボール”の反則をとられたか。
 規律も崩れた。ファイトプレーとラフプレーは違う。前半33分、プロップのパウリアシ・マヌがノーバインドの“危険なタックル”でシンビン(一時的な退場)をもらった。前半のPKは相手2本に対し、日野が9本。これではリズムに乗れない。前半0-24。
 後半の立ち上がりはよかった。攻めに攻めた。後半5分、ラインアウトのこぼれ球をうまく生かし、いいテンポの連続攻撃から、最後はラックから右に回して、CTBオーガスティン・プルからWTB竹澤正祥につないで、中央に駆け込んだ。日野らしいトライだった。7-24と追いすがった。
 だが3分後、竹澤が相手を持ち上げるように倒す“危険なタックル”でシンビンを食らった。反撃ムードに水を差した。もし相手が頭から落ちていたらレッドカード(一発退場)になってもおかしくないプレーだった。
 この後、2トライを奪われた後の後半34分、ゴール前のPKからの速攻を仕掛け、SH橋本法史と、ナンバー8千布亮輔がクロスプレーからトライを返した。12-36。
 ラスト5分で2トライを追加され、結局は12-50でノーサイドとなった。敗因ははっきりしている。規律の部分、ブレイクダウンの精度、セットプレー(スクラム、ラインアウト)の安定感…。
 これで日野は初挑戦のリーグ戦を1勝6敗の勝ち点6、レッドカンファレンス7位で終えた。1カ月間のカップ戦を挟んでの9~16位トーナメントでは初戦で強豪東芝に挑戦することになった。何より挑みかかる気概である。チャレンジあるのみである。
  
Text by  松瀬学

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