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リーグ総合順位決定トーナメント2回戦

トップリーグ 順位決定2回戦

2018.12.08

11:30 K.O.

ミクニワールドスタジアム北九州

日野レッドドルフィンズ
40
28 - 10
12 - 26
36
コカ・コーラレッドスパークス
TGPGDGTGPGDG
4400前半1110
2100後半4300

『意地、執念、我慢…。11試合ぶりの勝利』

 やっと…。日野レッドドルフィンズがやっと、勝った。最後は相手の反撃にハラハラしつつも、4点リードのままノーサイドの笛が鳴った。初昇格のトップリーグで初陣を飾って以来、カップ戦を含めると、じつに11試合ぶり、3カ月半ぶりの勝利だった。
 今季一番の冷え込みとなった福岡は北九州市である。気温6度。関門海峡に接する湾岸のミクニワールドスタジアム北九州(略称ミクスタ)にも、アツい日野応援団は赤いTシャツ姿で陣取り、われらの日野の奮闘に声を枯らした。ミゾレからヒョウに変わり、雪が舞う。冷たい北風に吹かれながら、からだを張ったピッチの日野選手だけでなく、スタンドの応援団も、遠路はるばる駆け付けた日野自動車の下義生社長も、久しぶりの勝利の味に酔ったのである。
 リーグ総合順位決定トーナメント2回戦だった。相手がコカ・コーラ。前半、日野はスクラム、ラインアウトで優位に立ち、前に出るディフェンスからトライを重ねた。とくにセンター(CTB)のオーガスティン・プルが猛タックルでチームを鼓舞する。前半11分、ディフェンスから相手のボールを奪い取って約70㍍を走り切った。先制トライだ。
 さらに前半23分は敵陣ゴール前のコカ・コーラボールのラインアウトから、フランカーのアッシュ・パーカーが相手のノックオンを拾って右中間に飛び込み、前半37分にもフルバックのギリース・カカがインターセプトから約60㍍の独走トライを加えた。
 コカ・コーラの展開力を封じるためには、セットプレーで圧力をかけ、接点でファイトする、ディフェンスで前に出るのだ。右プロップのパウリアシ・マヌも、主将のロック村田毅も、フランカー佐々木隆道も、ナンバー8の千布亮輔も、CTBの片岡将も、はたまた40歳の久富雄一も前に出た。「痛いほどの激しさ」が伝わってきた。
 大きかったのが前半終了間際のフッカー木津武士のトライである。敵陣ゴール前でペナルティーキック(PK)を得ると、相手がシンビン(10分間の一時的退場)で一人少ないこともあったのだろう、ペナルティーゴール(PG)を狙わず、タッチに蹴り出し、ラインアウトのサインプレーからトライを取りにいった。綱渡りのごとく、ライン際ぎりぎりを走った木津が、TMO(テレビジョンマッチオフィシャル)の映像判定の末、トライを認められた。
 地味ながら、左隅、右隅からの難しい角度のゴールも成功させたスタンドオフの染山茂範の沈着冷静なキックもまた、称賛に値する。前半を28-10で折り返した。
 後半、2つずつ、トライを取り合って、40-22となった。問題はここからである。ギアを一段上げたコカ・コーラに対し、日野が受けに回った。後半の中盤、リアキ・モリがシンビンをもらった。数的不利に陥ったこともあり、ディフェンスのコネクション、つまりはタックルの内、外の連携が乱れた。コカ・コーラに2つトライを返され、18点差が4点差に縮まってしまった。
 残り3分、胃の痛くなるような展開が続いた。ノーサイド直前、敵陣ゴール前でスクラムにおいて相手反則を誘い、PKをもらった。ここでスクラムを選択。スクラムに自信があったのだろうが、コラプシングの反則をとられた。痛い反則だった。
 相手が逆転トライを目指し、速攻をしかける。ただ、ここでも前に出るディフェンスは勢いを失ってなかった。もう執念だ。必死だった。相手のノックオンを誘った。スクラムからボールを蹴り出した。ノーサイド。
 次の試合に勝つか負けるかで、入れ替え戦の対戦相手(トップチャレンジリーグ上位)が変わってくる。その戦力が大きく違う。トップリーグ残留を目指すのであれば、次の試合こそが正念場となる。
団結必勝である。

TEXT BY 松瀬学

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