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カップ戦 VS栗田工業ウォーターガッシュ

CUP戦 第2節

2019.06.29

14:00 K.O.

秩父宮ラグビー場

日野レッドドルフィンズ
40
12 - 5
28 - 7
12
栗田工業 WATERGUSH
TGPGDGTGPGDG
2100前半1000
4400後半1100

『勝ち点5も課題山積、日野ピクチャー』

 また雨が降った。またゲームの入りが悪かった。トップリーグの日野レッドドルフィンズが、下部のトップチャレンジリーグの栗田工業によもやの苦戦を喫した。
 東京・秩父宮ラグビー場。スタンドでは、試合前から、数百人の栗田応援団が白いスティックバルーンをバンバンたたきながら声援を送っていた。負けじと、日野のファンも赤い旗を揺らし、声を枯らした。
 「イケ、イケ~、ヒ~ノ!」
 「ソレ、イケ~、ヒーノ!」
 雨のため、ウェットなグラウンドコンディションだった。ボールが滑る。前半はワイド、ワイドに振ったあと、近場のフォワードプレーの時、ハンドリングミスが起きた。チャンスは多々あれど、なかなかトライを取りきれなかった。不安定なスクラムに加え、ディフェンスでのペナルティーもとられ、リズムに乗れなかった。
 それでも前半9分、スクラムからのサインプレーが決まる。左に回し、フルバックのギリース・カカが左ライン際のウイング竹澤正祥に長いパスをつなぎ、快足を飛ばして左中間に走り込んだ。先制トライ。
 その後、栗田にトライを返されたが、前半32分、スタンドオフのヘイデン・クリップスがオープンの右外に左足でキックパス、これをカカがジャンプ一番、相手に競り勝って好捕し、右中間に飛び込んだ。両選手のセンスが光る技ありのトライだった。ゴールも決まり、12-5で前半を折り返した。
 後半も、リオデジャネイロ五輪ニュージーランド代表のカカが光り輝いた。29歳は後半4分、右足キックでふたりをかわして、左中間にトライ。23分には、途中から入ったウイングのチョン・ヨンシクの内側にフォローして、右中間にトライを重ねた。この日3トライのカカは文句なしで、「マン・オブ・ザ・マッチ」に選ばれた。
 後半28分、栗田工業フォワードのパワーにやられ、26-12とされた。だが、日野は直後、栗田のシンビン(10分間の一時的退場)などで数的優位に立つと、ラインアウトモールを押し込み、迫力のトライを加えた。終了直前には、竹澤が左ライン際を約50㍍を走り切った。惚れ惚れするランだった。
 40-12でノーサイド。トライ数は6本と2本だった。狙い通り、勝ち点5は確保した。だが、上を目指す日野にとっては、満足できる内容ではなかっただろう。不安定なスクラム、雑なブレイクダウン、乱れるシステム、続発するハンドリングミス…。
 『日野ピクチャー』。同じ絵をピッチ上の全員が抱き、自分の仕事を遂行して初めて、目指すカタチとなる。カラフルな日野の絵の完成は、まだまだ、これからである。

      Text By 松瀬 学

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