MATCHES

トップリーグ戦 VS サントリーサンゴリアス

トップリーグ 第6節

2020.02.22

14:00 K.O.

秩父宮ラグビー場

日野レッドドルフィンズ
14
7 - 47
7 - 22
69
サントリーサンゴリアス
TGPGDGTGPGDG
1100前半7600
1100後半4100

『あぁ無念。意地の2トライも大量11トライを献上』

 春一番が吹き荒れた秩父宮ラグビー場。「ヒノ、ヒノ、ヒーノ」。白いマスク姿が目立つスタンドからの熱い声援に乗り、日野レッドドルフィンズが反撃に出た。
 後半の中盤だった。敵陣の22㍍ラインの外側、左中間のスクラムだった。日野FWにはフッカーに木津武士、ロックには北川俊澄が途中交代でそれぞれ入り、プロップの久富雄一、浅原拓真ら歴代の戦士がならんだ。強豪サントリーにやられっ放しの日野にあっても意地はある。プライドの結束がスクラムの押しとなり、ぐいぐい押した。
 コラプシング(故意に崩す行為)の反則をもぎとった。これをタッチに蹴り出してラインアウトにするのではなくて、スクラムを選択した。後半18分、また押した。またコラプシングの反則を奪った。アドバンテージでゲームは流れ、右へボールを出してウイング竹澤正祥がクロスで大幅ゲイン、ラックから右で共同主将のロック村田毅が怒りの突進。
 こんどはラックから左に回し、センター林泰基、ウイングのチャンス・ペニー、竹澤とつないで左隅に飛び込んだ。ゴールも決まり、14-52とした。“焼け石に水”というなかれ、これで日野応援団は留飲を下げた。
 生きたボールが出さえすれば、日野は準備したプレーができた。前半30分もそうだ。中盤の左ラインアウトからウイングの竹澤がビッグゲインし、ラックから素早く右へ。途中からスタンドオフに交代で入ったクリップス・ヘイデンが左手でタップパス、フルバックのギリース・カカからナンバー8のニリ・ラトウ、ウイングのチャンス・ペニーとつないでラック。左に素早く出して、スクラムハーフの橋本法史のパスにロックのリアキ・モリが切れ込んで右中間に飛び込んだ。いいテンポだった。
 ただ、試合全体をみれば、サントリーのペースだった。日野との決定的な違いは、ふたり目の判断とスピードのはやさだった。個人のスキル、スピード、パワーもあろうが、それが束となってスピード豊かに機能した。
 最初の失トライは、ラインアウトからドライビングモールで奪われた。あとは、相手FWにしっかりからだを当てられて、ディフェンスでは日野選手が内側に寄ったところで外のスペースを快足ウイングに走られた。
 相手の日本代表SHの流大のさばきもはやかった。フリーキックからも速攻をしかけてきた。SO田村煕、元豪州代表のレジェンドのCTBマット・ギタウのゲームメイクのうまさ。残念ながら、日野はほんろうされた。結局、大量11トライを許した。
 ただ日野は随所に闘志あるプレーは見せた。ベテランフロントローのスクラムの押し、村田やFL堀江恭佑、ナンバー8ニリ・ラトウの猛タックル、そして突破。CTB東郷太朗丸、林のひたむきなディフェンス、FBギリース・カカの胸のすくような鋭いラン…。
 問題は、強豪相手に圧された時、選手全員が「同じ絵」を見られなくなることか。我慢がつづかない。スキが生まれる。ハンドリングミスが起こる。次の相手も強豪の神戸製鋼。ワンチームとなっての奮起しかあるまい。
 ラグビーの試合ではいろんなことが起こる。ほのぼのシーンがひとつ。後半の中盤。闘将村田が相手のナンバー8、テビタ・タタフに執念のタックル。最後は相手の左足のブルーのスパイクシューズをもぎとった。地面に落ちたシューズを危ないと感じたのか、村田は右手でとっさにグラウンドの外に放り投げた。
 ブルーのスパイクシューズが高々と舞い上がった。くるくる、くるくると。つい笑った。シューズが空を飛んだ、そう見えたのだった。
(By 松瀬学)
 
【監督、村田共同主将コメント】

細谷直監督
 選手はピッチレベルでは予想以上に圧を受けて、スピード感はいままでのチームとは違いを感じたと思います。ディフェンスが内側を向かざるを得なかった。外に(空いた)スペースをつくってしまった。その繰り返しでした。サントリーさんは素晴らしい。我々のスキを一切見逃さなかった。新しい力も入ってくるので、次の神戸製鋼に向け、対策を練って、向かっていきたい。

村田毅共同主将
 サントリーさんは特別なことをやってくるのではなく、細かいことをしっかり全員がやってきたと思います。(差は)ブレイクダウンの寄りのはやさとサポートのはやさ、さばきのはやさ。ちょっとでもタックルで差し込まれると、一気に流れをつくられてしまって…。圧力を感じました。ただ準備してきたことで通用した部分もありました。その時間をどれだけ増やせるか。次(神戸製鋼戦)にフォーカスして準備したい。

この記事をシェアする

PHOTO GALLERYフォトギャラリー

ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー
ギャラリー